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高齢者の寝たきりが招く「お口の乾燥」誤嚥や感染症を防ぐための口腔ケアとは

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高齢のご家族が寝たきりになってから、「口が乾きやすい」「話すときに唾が出ない」「むせやすくなった」そんな変化に気づいたことはありませんか?
実は、寝たきりの状態が続くと、口腔内が乾燥しやすくなり、さまざまな健康リスクにつながることが知られています。

唾液の分泌が減少すると、細菌が繁殖しやすくなり、誤嚥性肺炎や口腔内の感染症を引き起こすことも。特に高齢者にとっては、命に関わる深刻な問題になるケースも少なくありません。

この記事では、寝たきりによる口腔乾燥の原因から、日常的にできる予防・ケアの方法、専門サービスの活用までをわかりやすく解説します。
ご家族やケアマネージャーの方にとって、大切な方の健康を守るヒントになれば幸いです。

寝たきりや会話・食事の減少により、お口の機能は知らないうちに衰えていきます。
皆んなの訪問リハビリマッサージでは、国家資格を持つ施術者がご自宅・施設に訪問し、口腔ケア・口腔リハビリにも対応。札幌市内および近郊エリアで、医療保険を使った安心のサービスをご提供しています。

ご本人の「話しやすさ」「食べやすさ」を保つために、ご家族・ケアマネージャーの皆さまもぜひ一度ご相談ください。

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1. なぜ寝たきりになると口が乾くのか

高齢者が寝たきりの状態になると、さまざまな身体機能が低下します。そのひとつが唾液の分泌量です。普段は無意識のうちに保たれている口腔内の潤いも、寝たきりの状態が続くことで大きく変化し、乾燥しやすくなります。

ここでは、その原因を2つの側面から解説します。

1-1. 唾液分泌の低下と口呼吸の関係

寝たきり状態では、身体活動が極端に少なくなり、自律神経の働きも低下しやすくなります。これにより、唾液を分泌する腺の働きが弱まり、口の中が乾きやすくなります。

さらに、仰向けで寝ている時間が長くなると、鼻呼吸が難しくなり、口呼吸に頼る時間が増えがちです。口呼吸は唾液の蒸発を早め、口腔内の乾燥をさらに助長します。とくに夜間はこの傾向が強く、朝になると口の乾きを感じる高齢者も少なくありません。

このような「唾液の減少」と「口呼吸」が重なることで、口腔乾燥は進行しやすくなります。

1-2. 水分補給が難しくなる生活環境の変化

寝たきりの高齢者にとって、水分補給の頻度やタイミングは、周囲の介助に大きく左右されます。本人の意思で自由に水分を摂ることが難しいため、どうしても飲水量が不足しがちです。

また、嚥下機能(飲み込む力)の低下があると、むせるのを恐れて水分を避けるようになり、さらに脱水状態に近づいてしまいます。この脱水傾向は、唾液の分泌にも悪影響を及ぼし、口腔の乾燥を進めてしまう原因となります。

さらに、会話や咀嚼(そしゃく)の機会が減ることも、唾液の分泌を抑えてしまう要因です。口を動かす回数が少なくなることで、唾液腺への刺激が減り、結果として潤いが失われていきます。

2. 口腔乾燥が引き起こす健康リスク

口の中の乾燥は、単なる不快感だけでなく、高齢者の健康に深刻な影響を与える場合があります。とくに寝たきりの状態が続く方にとっては、全身のリスクにつながるケースも少なくありません。

ここでは、代表的な2つのリスクについて解説します。

2-1. 誤嚥性肺炎のリスク

唾液には、口の中を潤すだけでなく、細菌の繁殖を抑える働きがあります。ところが、口腔内が乾燥して唾液の量が減ると、食べ物や飲み物をスムーズに飲み込めなくなり、むせやすくなります。これにより、食べ物や唾液が気管に入り込みやすくなり、肺に細菌が侵入することで誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。

特に高齢者は、もともと飲み込む力が弱くなっていることが多いため、わずかな乾燥でも誤嚥のリスクが高まります。寝たきりの方が食後に咳き込む様子が見られた場合は、注意が必要です。

2-2. 口腔内の菌繁殖と感染症

唾液は自浄作用も担っており、常に口の中を清潔に保つために重要な役割を果たしています。しかし乾燥によってこの作用が弱まると、細菌やカビ(カンジダ菌など)が繁殖しやすくなります。結果として、口内炎や舌の痛み、口臭、歯周病などが発生しやすくなります。

また、口の中の状態が悪化することで、食事そのものが負担になり、栄養状態の低下にもつながりかねません。さらに感染症が悪化すると、体力が低下している高齢者にとっては、命に関わる事態にもなり得ます。

これらのリスクは、日々の口腔ケアや早めの対応によって予防できる可能性があります。次の章では、実際にできる予防・対策方法について紹介していきます。

3. 毎日の口腔ケアでできる予防策

寝たきりの高齢者の口腔乾燥を防ぐには、特別な医療行為だけでなく、日常のケアの積み重ねが非常に重要です。ここでは、家庭や施設内でも取り入れやすい予防策を紹介します。

3-1. 保湿ジェルや口腔湿潤剤の活用

唾液の分泌が少なくなると、口腔内の粘膜が乾きやすくなり、食べづらさや話しにくさを招きます。こうした状態が続くと、炎症や感染のリスクも高まります。

市販されている保湿ジェルや口腔湿潤スプレーは、こうした乾燥対策に効果的です。特に就寝前や口腔内清掃後などに使用することで、潤いを長く保ちやすくなります。アルコールを含まない、刺激の少ない製品を選ぶことがポイントです。

3-2. 専門職による定期的なケアの重要性

日常的なケアに加え、歯科衛生士や口腔ケアに詳しいスタッフによる定期的なチェックを受けることで、乾燥や機能低下を早期に把握することができます。

皆んなの訪問リハビリマッサージでは、国家資格を持つ施術者がご自宅や施設にて訪問マッサージを行います。また、口腔リハビリにも対応していますので、話す、食べる、飲み込むといった基本的な口の動きに対して個別ケアを行うことで、口腔の健康維持をしっかりサポートします。

3-3. ご家族や介護者ができる簡単ケア

毎日の生活の中で、ちょっとした工夫が口腔乾燥の予防につながります。例えば、

  • お口の中を観察し、乾燥・汚れ・出血の有無を確認する
  • 歯や舌をやさしく清掃する(スポンジブラシの活用も有効)
  • 食後にうがいや口腔ケアを行う
  • 水分をこまめに摂取できるよう声かけする

こうしたケアは、特別な技術がなくても取り入れられる内容ばかりです。ご家族や施設スタッフが協力して行うことで、ご本人の安心感にもつながります。

4. 医療・介護サービスを活用して口腔ケアを受けましょう

高齢者が寝たきりの状態になった場合、日常的な口腔ケアを自力で行うのは難しくなります。そのため、地域の医療・介護サービスを活用して、適切なケア環境を整えることが大切です。

ここでは、口腔ケアを受けるための選択肢や連携体制について紹介します。

4-1. 訪問マッサージや訪問リハビリとの連携

口腔ケアは、歯科だけでなく、訪問マッサージや訪問リハビリといったサービスと連携することで、より効果的な支援につながります。

たとえば、寝たきりによる全身の筋力低下を改善するために訪問リハビリを受けている方の場合、咀嚼や嚥下に関わる筋肉へのアプローチも含まれることがあります。また、訪問マッサージでは、首や顎まわりの緊張をほぐす施術を通して、間接的に口腔機能の維持をサポートできる場合があります。

このように、複数のサービスが連携することで、身体全体のケアと口腔ケアが相乗的に進められるのが大きなメリットです。札幌市内や近郊では、こうした多職種による連携が可能な事業所も多く、状況に合わせた支援が受けやすい地域といえるでしょう。

さらに、皆んなの訪問リハビリマッサージでは、通常の訪問マッサージに加えて、口腔リハビリにも対応しています。嚥下機能や発声に関わる筋肉へのアプローチを通じて、食事中のむせや発音のしづらさなどの改善を目指すことができます。ご自宅での療養が続く中でも、専門的なサポートによって、口腔機能の維持・向上を図ることが可能です。

4-2. 医療保険で受けられるケアサービスの選び方

寝たきりの方への訪問型の口腔ケアは、医療保険が適用される場合があります。たとえば、訪問歯科診療や、医師の同意のもとに提供される訪問マッサージ・鍼灸などが該当します。

札幌市では、高齢者やその家族、介護関係者向けに地域包括支援センターやケアマネージャーを通じて、こうしたサービスの相談や申請サポートを行っています。医療保険での利用を検討する際は、主治医の診断書や同意書が必要になるケースもあるため、早めに情報収集を始めておくことが大切です。

また、医療・介護の事業所によっては、寝たきりの方の口腔状態に配慮した専門的な知識を持つスタッフが在籍していることもあります。

皆んなの訪問リハビリマッサージでも、こうしたニーズに対応し、嚥下機能や口腔機能の改善を目的とした口腔リハビリを提供しています。 ご自宅や高齢者施設など、慣れた環境の中で安心してケアを受けられる点も大きな特長です。

実績や対応エリア、連携体制などを確認しながら、信頼できるサービスを選ぶことが大切です。

まとめ:お口の乾燥予防は、心と体の元気につながります

寝たきりの高齢者にとって、口腔の乾燥は見過ごせない問題です。唾液の分泌が減ることで、食事や会話がしづらくなるだけでなく、誤嚥性肺炎など命に関わるリスクも高まります。

この記事では、高齢者の寝たきりが招く「お口の乾燥」リスク、毎日の口腔ケアのコツについて解説しました。さらに、医療・介護サービスを活用して口腔ケアを受けることで、より高い効果が期待できます。

札幌市内・近郊を拠点とする皆んなの訪問リハビリマッサージでは、専門スタッフによる口腔リハビリにも対応し、自宅や施設にいながら専門的な支援を受けることができます。

お口の環境を整えることは、栄養状態や会話、生活の質にも深く関わってきます。ご本人の笑顔や安心のためにも、早めのケアを心がけましょう。

高齢のご利用者さまやご家族から「うまく飲み込めない」「食欲が落ちた」「声が小さくなった」といった声が増えていませんか?
それはお口の乾燥や機能低下のサインかもしれません。

私たちは札幌を拠点に、ご自宅や施設での口腔リハビリ・マッサージを実施し、口腔環境の改善をサポートします。ケアマネージャーとご家族、双方が安心して任せられる体制でご対応します。

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